
こんな方におすすめ
- 子どもと信頼関係のあるコミュニケーションを取りたい。
- 子どもの話を聞くコツを知りたい。
- 子どもへの叱り方があっているかわからない。
こんにちは。
コード@ね~むです。
それにしても、子育てベスト100の本ってスゴイですね。
何がスゴイかと言うと、一流の研究者200以上の資料や膨大な取材を経て、この最高の作品が出来上がりました。
僕は多くの本を読んできましたが、ここまでマーカーを引きまくった本は過去振り返って記憶にあるだろうか。と自分に問いかけてしまうほど、要チェック項目がありすぎました。
これは、我が家の子育てバイブル書として、大切に保管したい一冊です。
子育てベスト100の本をブログで解説。
この本は子育てに関する内容をあらゆる角度から書かれていて、子育てに関する内容を完全に網羅出来ているんじゃないか。と思うぐらい色々な事が書かれています
子どもの話を聞く
子どもは、とりとめのない話をたくさんしたがります。
今日は○○くんと遊んだとか、好きな遊びの話など、子どもは無条件に聞いてもらえることで安心感を抱きます。
小さな時から家族でしっかりコミュニケーションをとっている家庭の子どもは表現力、語彙力も育まれていきます。
脳機能開発が専門の東北大学、川島隆太教授が仙台市に住んでいる7万人の小中高生を2010年から7年にわたり追跡調査をしたところ、「家族にしっかり話を聞いてもらった」と答えた子は、学力が上がる傾向がみられました。
子どもの話を聞くコツ
アメリカの臨床心理学の父で、ウイスコンシン大学、シカゴ大学、などで教授を務めたカール・ロジャース博士は「聞く」ことに大切な3つの要素があると言われています。
➀共感的理解
➁無条件の肯定的関心
③自己一致
をあげています。
「ん~~~。どれもむずかしい表現ですね・・・」
わかりやすく、まとめます。
➀共感的理解
要するに共感することです。
子どもが話をしている時は子どもの立場にたって、共感しながら話を聞いてあげることが大切です。
例えば、子どもが「公園に遊びに連れってってー」と言った時に、今は忙しいからダメって言うのではなく、「遊びにいきたいんだね。じゃあ洗濯物が終わってから、公園にいこっか」と共感しながら話してあげます。
否定しない(無条件肯定関心)
「でも」「だけど」「だって」この言葉は非常に危険で、何を言うかではなく、どのような態度で子どもと接していくかで、子どもの反応が変わります。
「でも」「だけど」「だって」この言葉は否定後と言われています。
この言葉の後にくる言葉は基本的に否定する言葉が多いので、人は反射的に「でも」「だけど」「だって」という言葉を嫌がります。
「でも」「だけど」「だって」この言葉を多く使い過ぎる人の回りからは人が離れていくので、親である私たちが子どもに使わないようにしていきたいですね。
実際に「でも」「だけど」「だって」を使った例を見て見て下さい。
「遊びにいきたい!!」
「でも、今日は忙しいからダメ!!」
「将来はYouTuberになりたい!!」
「だけどYouTuberなんて安定しないのよ。公務員になりなさい。」
「誕生日プレゼントはゲームがほしい」
「ダメ。だって全然勉強しないじゃない。」
こんな感じで否定されまくると、人はその人に対して「心のシャッター」をおろしてしまいます。
共感してあげてから、自分の意見やアドバイスを伝えると子どもは素直に受け取りやすくなります。
話の内容を確認する(自己一致)
自己一致とは要するに、子どもの話の内容をしっかり理解することと理解しようと努めることです。
子どもの話の内容が分からない時は「ハイハイ」って流すのではなく、「それって、どういうこと?」と理解しようとすると子どもも、しっかり話をきいてくれてるんだ」と安心します。
話を聞く余裕を持つ
日々の生活で忙しかったり、疲れたりしているとなかなか子どもの話を聞く余裕がなくなります。
子どもに対して大らかに接するこどが出来るように、自分とパートナーが心に余裕を待つことが必要です。
僕は基本的に家事を手伝おうと協力しますが、妻が疲れているなと感じたら、積極的に家事をしたり、「今日はご飯を作らなくていいよ」って言います。
育児は365日無休でハードなのは誰しも分かっていると思うので、たまには頑張っている自分へのご褒美で家事代行サービスを利用したり、弁当をかってきてリラックスできる時間を確保するだけでも心にゆとりが生まれ大らかに子どもと接することが出来るでしょう。
「家族みんな幸せ!!」子どもと愛あふれるスキンシップを取る方法
叱るためには知識が必要
江戸時代後期の経世家、農政家、思想家である。二宮 尊徳(にのみや たかのり)はこんな言葉を残しています。
「子どもには5つ教えたらまず3つほめ、叱るのは2つくらいにしておく」
子どもへの叱り方って難しいですよね。
親は良かれと思って子どもを叱りますが、叱られ過ぎた子どもは、逆に反発的になったり、叱られ過ぎて自信を失ったりする子が多いのです。
あなたも心あたりがあるかもしれませんが、周りの人達の中で、とても自信がない人や一つの物事に対して大嫌いな人っていませんか?
僕の親は口を開けば、「遊びに行くヒマがあったら勉強しなさい。片づけなさい」と毎日毎日、怒られていたので、「勉強」と「整理整頓」が大の苦手、というより大嫌いでした。
これは、たまたま僕が「勉強や整理整頓がキライなのかな?」って思っていましたが、違ったのです。
僕と同じように、強く強制や叱られ過ぎた子は大人になって、その事がキライになる傾向が強いと心理学の間で言われています。
話は少し横道をそれますが、勉強と整理整頓が大嫌いのまま大人になった僕は、仕事にも大きな影響が出るので、何としてでも直したいと日に日に強く思うようになって、勉強や整理整頓をするたびに「自分をホメる」ことを決めました。
すると、数年は掛かりましたが、今では勉強と整理整頓が好きになったのです。
「好きこそものの上手なれ」って言いますしね。
うまく「叱る」方法
これは偏見と思われるかもしれませんが、個人的に感じた事なのでご理解下さい。
僕は18才の時から実家を出て暮らしていたので、スーパーに買い物に行くなんてことは日常茶飯事でした。
しかし、年を重ねるにつれて年収もドンドン上がり、行くスーパーも変わってきたのです。
激安スーパー⇒普通のスーパー⇒少し高い食材を扱うスーパーと買い物をするスーパーが変わるにつれて、衝撃な事実を発見したのです。
激安スーパーでは頻繁に親が子供に対して大きな声で「言う事を聞きなさい!!」って言って子どもを叩いたり、怒鳴ったり、置いて帰ったりするフリをしている親のことを多く見かけていました。
反対に少し価格が高いスーパーで子どもが言う事を聞かない親を見ていると子どもに対して「○○ちゃん、今日はお菓子食べたでしょ。○○ちゃんならガマンできるよね」って叱るのではなく言い聞かせるように話かけていたのです。
「まぁ。こんな事を言っている僕ですが、小さい時はよく親にスーパーで怒鳴られていましたが・・・」笑
怒りの感情任せに子どもを怒鳴ったりすると子どもは、愛されていないのではと不安になります。
「僕はよく怒鳴られていたので、いつも親に愛されていないんだと思ってましたけどね。」
子どもを怒鳴りそうになった時は深呼吸して自分の気持ちを落ち着かせましょう。
心拍数を下げると怒りの感情も下がりますから。
人前で怒らないように
公共の場(スーパーなど)知らない人がいる前で、叱るのは出来るだけ避けましょう。
子どもは自尊心を傷つけられ恥ずかしい想いをして反発するので、できるだけ人目の少ないところへ移動します。
人格を否定しない
子どもはとても素直です。
万人の子どもはサンタクロースの存在を信じています。
素直がゆえに私たちも子どもへの発言に気をつけないといけません。
「あんたバカだねぇ」「あんたどんくさいねぇ」などの親しみがこもった言い方をしても子どもは真に受けて捉えます。
特に叱る時などに「おまえはバカだ」なんてことを言うと自尊心を失ってしまい、どうせ自分なんて何をしてもダメだと自分の殻に閉じこもってしまうようになりかねません。
注意をするときは具体的な理由を伝える。
例えば、自分の子どもが誰かを叩いたとします。
(悪い例)
叩いたらダメ!!と注意する
(良い例)
叩かれた子が痛いからやめようね。
このように叱る時も具体的に「何がどういけなかったのか」子どもにわかるような言葉で説明します。
人と比べない
あなたの兄弟やあなたの友達と比べられた経験はありませんか?
僕はありましたよ。
純粋な小さな子どもの時に親から、たびたび友達と比べられていました。
「田中くんは学校の成績がよかったみたいよ」「佐藤くんは学校から帰ってきたら毎日、勉強してるんだって。偉いね―――。それに比べて、あんたは全然ダメ」
もちろん今となって思うことは親として競争意欲を持たせて、やる気にさせるということを目的としてやっていたんだろうなと思いますが、当時の僕からしたら、愛情不足を感じていましたし、どうせ自分なんてと思っていました。
その先にあるのは親に対して反抗的な態度をとり、言う事を聞かなくなります。
なので、子どもと人と比べて得をする人なんていません。
むしろ、親子の信頼関係は崩れて行きます。
この小さな積み重ねが、親子関係を良いも悪いも築くことを覚えて、あなたの子どもに優しく接してほしいと思います。
「勉強しなさい」と叱るのは効果なし
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所によると、「勉強が好きな子」と「勉強が嫌いな子」は特徴が違うことが分かりました。
「勉強が好きな子」の特徴は好奇心があったり、達成欲など「勉強をしたい」という動機があるのに対して、「勉強嫌いな子」は親に怒られたくないから「勉強をしなければならない」という動機で勉強をしていることが分かりました。
ちなみに、僕は物心ついた時から親に毎日「勉強しなさい」と怒られていました。
「よし今日は勉強をがんばるぞ」と意気込んで机に座った瞬間に親から「ちゃんと勉強するのよ」とクギを刺されたことによって、やる気を失ったことを昨日のことのように覚えていますので、「勉強嫌いな子」の気持ちが物凄くわかります。
行動を強制されると反発してしまった経験ありませんか?
この反発してしまうことを心理学では心理的リアクタと呼びます。
解決策としては、子どもが勉強をしないことに対して叱るよりも、最初の10分間だけで良いので、子どもと一緒に勉強することが効果的だと本に書いています。
まとめ
親の私たちとしては、良かれと思って子どもに接したことが、逆に子どもに悪影響を与えてしまうのは絶対に避けたいですよね。
しかし、僕の幼少期時代は親からの教育は本書と真逆なことを教わりました。
もちろん今振り返ると親としては最善の方法で子育てをしてくれたと思っています。
僕だけじゃなく、あなたも本書と真逆な教育を親から受けてきたかもしれません。
というわけで、今回のまとめに入りたいと思います。
ポイント
【子どもとのコミュニケーションの取り方】
・子どもの話を聞くコツ
・否定しない
・話の内容を確認する
・話を聞く余裕を持つ
ポイント
【子どもに対して叱り方】
・うまく叱る方法
・人前で怒らないようにする
・人格を否定しない
・注意する時は具体的な理由を伝える
・人と比べない
・「勉強しなさい」と叱るのは効果なし
今回、ご紹介した子育てベスト100の本は非常に読みやすくて、スイスイ読めます。
そして何よりも、とても分かりやすく、意外な子育ての方法がたくさん書かれているので、本当にありがたい一冊です。
気になる方はリンクを貼っときまね。
それでは、ステキな一日をお過ごしください。
またね(笑)
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